拡大する写真・図版事故現場付近で交通安全を呼びかける滋賀県警の警察官たち=2020年5月8日午前10時5分、大津市大萱6丁目、筋野健太撮影

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 大津市の交差点で昨年5月、車同士がぶつかり、巻き添えで散歩中の保育園児2人が死亡、保育士を含む14人が重軽傷を負った事故は、8日で発生から1年となった。現場には早朝から市民らが訪れ、犠牲者を悼み、花を手向けた。

 午前7時半すぎ、毎朝一緒にランニングをしているという男子中学生4人が現場で足を止め、手を合わせた。近所の友人同士で、亡くなった園児の家も近いという。1年生の瀧川奏星(かなせ)さん(12)は「忘れられない事故。自分たちも気をつけたい」と話した。近くに住む高雄和男さん(70)は、被害に遭った園児が通っていた現場そばのレイモンド淡海(おうみ)保育園に、孫2人が通っていたという。「ひとごとではない。あまりにもかわいそう。二度と起きないでほしい」と話し、涙をぬぐった。

 事故は琵琶湖沿いの滋賀県道交差点で、右折車と直進車がぶつかり、はずみで直進車が歩道で信号待ちをしていた園児の列に突っ込んだ。発生時刻の午前10時15分ごろには、警察官や県職員ら約20人が道路沿いに並び、行き交う車に「子ども守ろう!」と記したプレートを掲げた。ドライバー一人ひとりが安全運転の自覚を持ち、ハンドルを握ってほしい。そんな思いを込めた。

拡大する写真・図版事故現場付近で献花し黙とうする滋賀県警の幹部たち=2020年5月8日午前9時58分、大津市大萱6丁目、筋野健太撮影

 県警の熊谷浩一交通部長も献花に訪れ、「2人のご冥福と、事故に巻き込まれた多くの方の一刻も早い回復を願っています。速度を出さない、安全確認をすることなど、全国のドライバーが運転の基本を徹底してほしい」と話した。

 レイモンド淡海保育園を運営する社会福祉法人「檸檬(れもん)会」(和歌山県紀の川市)によると、亡くなった園児の遺族の意向や、新型コロナウイルスで園児に登園自粛を呼びかけている状況を踏まえ、この日、追悼行事は催さなかった。(新谷千布美)

「走る凶器」止めるには

 一瞬の不注意で、車は「走る凶器」になる。ドライバーに注意を促すには、どうすれば。事故を教訓に、警察や自治体の模索が各地で続く。

 4月下旬、滋賀県甲賀市。開園したばかりの保育園そばの市道で、県警がスピード違反の取り締まりにあたった。片道1車線ながら、地元の生活道路で多くの車が行き交う場所だ。

拡大する写真・図版活用が進む可搬式オービス。どこにでも持ち運び、設置できる=2020年4月30日、滋賀県甲賀市

 県警が使うのは「可搬式オービ…

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