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 ANAホールディングスは8日、来年度に入社予定の新入社員の採用活動を一時中断すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が急減し、今後の事業計画の策定が難しくなったため。来年度の採用ではグループ37社で約3200人を募集していた。

 採用活動の再開時期は未定で、募集人数を減らす可能性もある。ただ「採用を凍結するわけではない」(広報)としている。中断する職種はグループ各社の地上職や客室乗務職など、大半を占める。パイロットと障害者はこれまで通り採用活動を継続する。

 来年度の採用に向けて現在は書類選考に入っており、6月以降面接による選考に進む予定だった。グループ各社の採用担当者が8日から応募した学生らに連絡をとり、一時中断を伝えているという。今後の採用スケジュールはグループ各社の採用ホームページなどで案内していくという。

 新型コロナの感染拡大で航空各社は大幅な減便をしており、ANAの2020年1~3月期決算は純損益が587億円の赤字だった。福沢一郎取締役は4月28日の決算会見で、来春の採用数について「抑制することを検討していかざるを得ない」と述べていた。(田中美保)