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 安倍晋三首相は8日午前、トランプ米大統領と電話で協議し、新型コロナウイルスの感染拡大の防止や治療薬・ワクチンの開発などで引き続き連携していくことで一致した。経済活動の再開や北朝鮮情勢についても意見を交わした。

 電話協議は3月下旬以来。日本時間の8日午前10時過ぎから約45分間、日本側の提案で行われた。同席した菅義偉官房長官は同日午前の閣議後会見で、「(新型コロナで)国際社会が一丸となって取り組む今日、日米の連携を確認できたことは非常に有意義だった」と説明した。

 日本政府によると、新型コロナの治療薬として日米の薬事当局が特例などで使用を認めた抗ウイルス薬レムデシビルや、首相が日本国内で今月内の承認に意欲を示す「アビガン」なども話題になった。ただ、外交上のやりとりとして詳細は明らかにしていない。

 レムデシビルは元々、エボラ出血熱の治療をめざして開発された注射薬。米国の製薬会社ギリアド・サイエンシズが製造する。米食品医薬品局(FDA)が今月1日、重症入院患者を対象に緊急時の使用を許可した。これを受けて、厚生労働省は7日、日本と同水準の制度がある国で販売などが承認された医薬品を、緊急時に手続きを簡略化して認める「特例承認」の制度を使い、重症のコロナ患者への使用を認めた。(坂本純也)