【動画】ノーベル賞受賞から8年。iPS細胞研究の現在地を山中伸弥京大教授や澤芳樹大阪大教授に解説してもらった
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 2014年に世界で初めてiPS細胞からつくった細胞を移植する手術を執刀した神戸アイセンター病院の栗本康夫院長が朝日新聞の取材に応じ、手術した女性の術後5年の経過について明かした。移植した網膜の細胞はその場で一定の機能を果たしており、栗本院長は「順調に経過している」と話した。

 移植したのは根本的な治療法がない目の難病「加齢黄斑変性」の患者で、現在は80代。この病気は、光を感じる視細胞に栄養を送る網膜色素上皮細胞が傷む病気で、失明のおそれもある。症状の進行を抑える注射薬があるが、目に直接注射するために精神的な負担がある。

 理化学研究所などの研究チームは14年9月、iPS細胞からつくった細胞を患者に移植した。患者の皮膚の細胞からiPS細胞をつくり、網膜色素上皮細胞に変えて女性の右目に移植した。

 移植の際、ほかの細胞に変化しきれていない未分化のiPS細胞や目的外の細胞が混じると、がん化する危険性もある。臨床研究では安全性の確認を主な目的とした。栗本院長によると、移植後5年経っても、細胞はがん化せず、移植した細胞はその場にとどまっている。

 また、効果についても調べている。

 移植するまでに治療薬を計13…

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