新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が31日まで延長された。ただ、重点的に対策を取る13の「特定警戒都道府県」を除けば、一定の感染防止策を前提に社会・経済活動の再開も一部で容認されている。「特定警戒」の首都圏などでも、大型連休が終わり、鉄道はやや混み合う時間帯も再び出始めた。鉄道で感染を広めないための工夫を改めて考えた。
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臨時休校やテレワークの拡大で、鉄道の利用客は大幅に減った。緊急事態宣言が出された後は減少傾向がより鮮明になり、4月20~24日の山手線の通勤時間帯の利用客は2月初旬と比べて70%減となった。
それでも大型連休の終了とともに、首都圏の在来線では通勤時間帯に混み合うこともある。
東京都交通局によると連休が明けた7日朝の通勤時間帯、都営地下鉄の利用客は連休前の平日に比べるとやや戻っていた。東京メトロでも傾向は同じだった。
順天堂大の堀賢教授(感染制御学)は「一般論として人が集まる列車の中はリスクがある。不特定多数が触れたつり革や手すりにウイルスが付着し、それを握った手で口や鼻を触ると、口や鼻からウイルスが入って感染する可能性もある」と指摘する。
在宅勤務が難しい職種もあり、今後も通勤しなければならない人は一定数はいる。乗客が少しでも列車での感染リスクを避けるには、どうすればいいのか。
堀教授は「手洗いが第一だが…

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