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 はるかな仏伝の道を絵筆で追い続けた平山郁夫画伯。今年はその生誕90年だ。シルクロードを舞台にした作品の数々は、ラクダの隊列や中東の古代都市を包む黄土がセピア色にも見えて、西域へのあこがれを誘う。

 瀬戸内海に浮かぶ生口(いくち)島(広島県尾道市)の平山郁夫美術館を訪ねた。旧瀬戸田町は画伯のふるさとだ。

 「シルクロードの絵を覆う金色は、ふるさとの風景が影響していたのではないでしょうか」。実弟の平山助成(すけなり)館長が、そう言いながら一枚の絵はがきをくれた。写真には、幼い画伯も遊んだであろう、夕暮れの海。水面が陽光を反射し、黄金色に輝いている。

 そうか。キャンバスの中の、土…

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