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厳冬期の鉄鋼③

 経済産業省は4月9日、今年4~6月の国内の粗鋼生産量が前年同期比25.9%減の1936万トンになりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で自動車など製造業向けや建築向けの需要が急減。その直撃を受け、リーマン・ショック後の2009年4~6月以来11年ぶりの2千万トン割れを見込む。さらに落ち込む可能性もあるとした。日本鉄鋼連盟の北野嘉久会長(JFEスチール社長)は23日、「これまでにない大変厳しい状況」とコメントを出した。

 実際、国内の鉄鋼大手3社は軒並み、生産体制の縮小を迫られている。日本製鉄は国内の高炉4基を一時的に休止すると発表。橋本英二社長は8日の決算発表の電話会見で、「4~6月の粗鋼生産量は4割減になる見通し。上期は大きな赤字が避けられない」と危機感をあらわにした。JFEスチールは岡山県倉敷市と広島県福山市の製鉄所で高炉各1基の一時休止を決め、神戸製鋼所も兵庫県加古川市の製鉄所で高炉の一時休止を検討している。

拡大する写真・図版4月末に一時休止するJFEスチールの西日本製鉄所倉敷地区にある高炉=岡山県倉敷市、同社提供

 鉄鋼業界の苦境はコロナの感染が広がる前から鮮明になっていただけに、事態は深刻だ。日鉄は2月までに広島県呉市と和歌山市、北九州市の製鉄所の高炉計4基の休止を発表済みで、国内の高炉15基のうち7基の休止や一時休止の決定に追い込まれた。和歌山の高炉はもともと22年秋までに操業を止める予定で、需要が回復しなければ再稼働できない可能性もある。

 JFEも3月27日、川崎市の…

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