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 新型コロナウイルスの影響で、熊本県八代市の日奈久温泉街では「母の日」(10日)恒例の催し「カーネーション風呂」が中止になった。住民グループは8日、市内のNPO法人「とら太の会」にカーネーションの花1千輪を贈呈。同会の子どもや障害者らが簡易プールに色とりどりの花を浮かべて楽しんだ。

 カーネーション風呂は旅館などの湯船に花を浮かべる催しで、日奈久温泉街の活性化をめざして7年前に始まった。中止は初めて。住民グループ代表の松本啓佑さん(40)は「子どもたちにカーネーション風呂を知ってもらい、ウイルス感染拡大が治まったら温泉に来てほしいとの願いを込めて贈った」と話した。新型コロナがなければ、湯船に浮かべられた花だという。

 市内で保育所や障害者の作業所などを運営するとら太の会には、計約1万輪の花を贈る予定。共生社会を目指して37年前に同会を発足させた山下順子理事長(67)は「子どもたちが母の日をきっかけに、親から与えられた命の大切さを思い起こしてほしい」と語った。(村上伸一)

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