旅芝居、コロナ禍で窮地 寝泊まりできず、移動に難儀

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編集委員・小泉信一
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 旅から旅へと興行を続ける大衆演劇旅芝居)。寺社の境内などで小屋掛けをした江戸期以来の芸能が、新型コロナウイルスの感染拡大で窮地に立っている。寝泊まりしていた劇場の楽屋裏や温泉施設が休館となり、一座の移動そのものが困難になっているのが大きな理由だ。居場所を失った旅役者の悩みは深い。

 緊急事態宣言が出た翌日の4月8日、横浜・三吉演芸場での公演を中止したのが九州を拠点とする「劇団花車」だ。福岡・小倉の自宅に帰った座長の姫京之助さん(61)は言う。

 「今月は収入がほとんどない。しかも『乗り込み』にかかる経費をこれから心配しないといけない」

 「乗り込み」とは、旅芝居の…

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