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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各地の病院で終末期の患者にも面会制限の動きが広がっている。限られた最後の時間を一緒に過ごしたいという願いさえかなわない。その現実が、患者や家族に重くのしかかる。(新屋絵理、島崎周)

拡大する写真・図版自宅での緩和ケアに切り替え、自宅で過ごす徳久シユ子さん(左)と夫の忠孝さん。1週間後、シユ子さんは息を引きとった=2020年4月21日、福岡市、和正さん提供

 福岡市の徳久シユ子さんは4月28日、自宅で眠るように息を引き取った。享年93。夫の忠孝さん(95)ら家族と医師、看護師ら10人ほどが最期を見守った。

 シユ子さんは3月、同市内の病院の緩和ケア病棟に入院した。十二指腸などのがんで余命数カ月余りと宣告された。長男の和正さん(72)は毎日病院に通い、面会が2~3時間に及ぶこともあった。

 だが4月に入り、面会時間は5分に制限された。5分はあまりに短い。その後、院内感染が確認され、17日には担当医師から「面会時間を守ってほしい」と改めて頭を下げられた。

 3日後、和正さんは医師に伝え…

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