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 千葉県勝浦市の妙海寺住職佐々木教道(きょうどう)さん(42)ら全国の僧侶が、オンラインで瞑想(めいそう)のイベントを開いている。「お寺で健康寿命を延ばす」をテーマにした活動の一環だが、新型コロナウイルスによる感染拡大のため、寺でのイベント開催を中断し、テレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用して4月21日に始めた。

 現在は週6日、午前7時から20分間開いている。佐々木さんは水曜日の担当。6日はハスの花についての法話の後、軽くスクワットと肩を動かす運動をして、瞑想に入った。参加者は約40人。スタート時には約10人だったのが、徐々に増えてきたという。

 他の日は、愛知県あま市、福島県いわき市、福岡県宇美町、静岡県藤枝市、宇都宮市の僧侶が担当している。日蓮宗、真言宗、浄土真宗など宗派を超えての取り組みだ。

 元々の活動は、名付けて「ヘルシーテンプル構想」。全国30寺の僧侶と医師らが参加する。心と体の健康に必要な生活習慣を、寺から提供していこうという試みで、昨年10月から始まった。佐々木さんの妙海寺では、「心と体の健康塾」と題し月2回、運動30分と瞑想15分、お茶会45分で催してきたが、感染拡大の影響で3月初めに休止した。

 「新型コロナウイルスでこんなに大変な時に、僧侶として何もできないのは、つらい」。そんな思いから仲間と語り合って始めたのが、オンライン瞑想の会。「ただのパフォーマンスに終わってしまうのでは」と心配もしたが、Zoomを勉強しつつ始めてみた。檀家(だんか)以外の、これまで縁のなかった人とつながりができてうれしく思う一方、相手の姿がよく分からない難しさも感じているという。

 「皆さんが苦しんでいる中で、少しでもお役に立ちたい。一日中家にいて、悶々(もんもん)としている中、心の浄化に役立つことができれば、これほどうれしいことはない」。佐々木さんはそう話していた。

 参加無料。顔や声を出さなくてもよく、途中で退出してもいい。フェイスブックの「一般社団法人 寺子屋ブッダ」のページで、参加方法などが確認できる。(稲田博一)