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 全国の博物館がインターネット上で協力し合う「おうちミュージアム」の取り組みが広がっている。新型コロナウイルスの影響で休館中の各館が、休校中の子どもらが自宅でも楽しく学べるようにとホームページ(HP)で工作やぬり絵、ゲームなどを公開している。滋賀県内の4館も参加している。

 2月28日から休館中の県立琵琶湖博物館(草津市)は、琵琶湖にちなんだ工作を紹介している。プランクトンの一種ミジンコの絵を印刷してちぎり絵を作ったり、鉱物の模型のペーパークラフトを組み立てたりできる。動画情報も増やした。館内の水槽で泳ぐ魚や田んぼの生き物、様々なプランクトンの様子を配信している。

 県立琵琶湖文化館(大津市)は「文化館チャレンジ」のコーナーでぬり絵とクイズを用意した。ぬり絵は館のマスコット、トンボの「あきつ君」が題材だ。仏像や絵画など収蔵品にちなみ「千手観音の手のひらにあるものは?」といった難問もある(答えは目)。今月は毎週出題の予定だ。

 学芸員の和澄(わずみ)浩介さんは「大人も楽しめる内容。これを機に滋賀の文化財に興味を持ってもらえたら」。

 ヤンマーミュージアム(長浜市)はトラクターやショベルカー、マスコットのヤン坊マー坊のぬり絵や間違い探しを配信している。

 西堀栄三郎記念探検の殿堂(東近江市)は「南極建築技術力すごろく」を公開中だ。西堀さん(1989年没)は南極観測隊の初代越冬隊長。観測隊が昭和基地を建てる際に開発されたプレハブ工法が、すごろくを通して学べる。

 本来は館内に設けた、人が駒になって楽しむ巨大なすごろく。休館になったため印刷して遊べる卓上版を作った。考案した職員の小林亜美さんは「おうちで楽しんでもらい、再開したら本物でも体験を」と話す。

 おうちミュージアムは、北海道博物館(札幌市)が3月上旬に企画し、全国の博物館にも呼びかけた。今月9日現在で京都市の「漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)」や「大阪市立自然史博物館」など、準備中も含め152館が参加している。(筒井次郎)