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 中東派遣の第2次部隊として海上自衛隊の護衛艦「きりさめ」が10日、日本を出発した。新型コロナウイルス対策のため、2週間は近海にとどまって隊員を「洋上隔離」したのち、異常がなければ中東へ向かう。

 10日午前、きりさめは海自の佐世保基地(長崎県)を出港した。倉島岸壁であった式典は、海自佐世保地方総監部の幹部数人が出席したが、来賓は招かず、河野太郎防衛相の訓示も代読だった。隊員が家族としばしの別れを惜しむ時間も設けられなかった。

 きりさめは出港後、乗組員約200人にPCR検査を実施し、近海で2週間発病者が出ないことを確認する。感染が発覚した時は引き返して艦内を消毒したり、濃厚接触者の隔離をしたりすることになる。狭い艦内で感染者が出れば、ダイヤモンド・プリンセス号のように一気に拡大しかねない。実際、米国やフランスの空母では集団感染が起きている。

 きりさめは、燃料や食料を補給する寄港地に入る時も、乗組員は下船を控える。半年間、ほぼ陸地を踏めない異例の任務環境となるため、ストレス対策として映画のDVDを多く準備し、スマートフォンで洋上からでもインターネットに接続できる機器も充実させたという。

 昨年末に閣議決定された中東派遣は、日本関係船舶の安全確保のための情報収集を目的としている。ただ、不測の事態には海上警備行動が発令され、武器による船の防護にまで踏み込む可能性もある。自衛隊幹部は「ただでさえ神経を使うのに、今回はコロナという要素が加わり精神的にかなりきついだろう」と話している。

 きりさめは6月前半には中東海…

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