拡大する写真・図版肌に触れないタイプの体温計で来庁者の体温を測る署員。フェースシールド、ゴーグル、マスクで飛沫を防ぐ=2020年4月16日午前10時26分、福岡県警糸島署、宮坂知樹撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、警察も日々の活動のなかで様々な対策を講じている。日常生活の維持に必要不可欠な「エッセンシャルワーカー」として、ウイルスとの負けられない闘いが続く。

 福岡県警糸島署の玄関では、飛沫(ひまつ)を防ぐためのフェースシールドとゴーグル、マスク姿の署員に声をかけられる。「検温をしています。前髪を上げていただけますか」。額に向けられるのは肌に触れないタイプの体温計。「36・3度。大丈夫ですね」

 医師の助言で4月7日から始めた。37・5度以上なら屋外で目的を尋ね、事件の相談や通報の場合は署内の部屋へ。担当者が雨がっぱを着用し、アクリル板越しに話を聞く。

 小倉南署は決裁の場面にも注意を払う。決裁をする幹部の机の前に長机を置き、報告者との距離を取るようにした。庁内には2時間ごとに「一斉換気をお願いします」と放送が流れる。

拡大する写真・図版福岡県警小倉南署では、決裁する吉田孝夫署長(左)と署員との間に長机を置き、距離を保つ=2020年4月16日、北九州市小倉南区、加治隼人撮影

 八幡西署は4月3日から、発熱している人や感染の可能性を申し出た人を署まで移送する専用車1台を用意。また、来庁者向けに、署員が手作りした簡易マスクを配っている。

防護服を着て聴取も

 捜査や取り締まりの現場でも細心の注意を払う。

 大分県警は、各署で取り調べを行う際、捜査員とともに容疑者のマスク着用を徹底している。容疑者がマスクを持っていなければ署が用意する。

 福岡県警西署は4月上旬、窃盗事件の容疑者としてある男性から任意で事情を聴いた。男性は東京・歌舞伎町でキャバクラのボーイをしていたことから、署は念のため男性を県警のバスに隔離し、署員は防護服を着て聴取した。

 翌日、男性の発熱が判明。署は男性が任意の聴取に応じており、逃走の恐れは低いとみて聴取を中断。体調を見て再開する方針だ。緊急を要する場合は逮捕し、1人部屋に留置することを想定している。

 防護服の着用は、遺体の犯罪性の有無を調べる検視でも必要になることがある。福岡県警はこれまで、死亡直前に熱があった場合など十数件で防護服を着て検視に臨んだ。うち数件は保健所の判断でPCR検査をしたが、これまでに陽性と確認されたケースはない。

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