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 秋田県由利本荘市西目町に広がる2ヘクタールの土地で、佐々木俊一さん(72)は、28年間ひっそりと植物園を営んできた。

 幼い頃から植物好きというわけではない。船乗りになるのが夢で、無線通信士の資格を学べる仙台の高校に進学。だが「赤点ばっかり」で資格は取れず、電気の通信回線を整備する会社に就職した。7年間技術畑を歩んだが、月に一度社内報に載っていた「人類学入門」の連載を読むうち、自然研究の世界にあこがれを抱き、会社を辞めた。

 27歳で弘前大理学部(現・理工学部)に入学。無脊椎(むせきつい)動物の一門・扁形(へんけい)動物を専門としつつ、ニホンカモシカの研究グループにも所属した。進学した北海道大の大学院では、「海のミミズ」といわれるゴカイを8年間研究した。東京の出版関連会社に入社し、国語辞典の動植物図版をつくる仕事に就いた。

 このころ、世はバブル景気。土…

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