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 かつて福井で栄えた人絹(じんけん)織物業の歴史を紹介しようと、福井県立こども歴史文化館(福井市)が、子ども向け冊子「ふくい人絹王国ものがたり」を作った。約1千部発行し、県内の学校や図書館などに配布する。

 人絹とは、絹糸を模して人工的に作った糸で、英語名はレーヨン。人絹織物は大正後期から昭和初期にかけて、絹織物「羽二重」の産地を中心に生産が広まった。世界初の人絹取引所が福井市内に開設されるなど、福井は日本一の産地となった。

 56ページの冊子はイラストや写真を使い、わかりやすく説明している。作成に携わった笠松雅弘・元館長(63)は「子どもたちに地元の産業について興味を持ってもらえたら」。同館は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために休館していたが、11日から開館する。冊子は来館した希望者にも無償配布するという。(大西明梨)