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 神奈川県庁で使われていたハードディスク(HDD)の個人情報が消去されないまま外部に流出した事件で、窃盗罪に問われた処分請負会社「ブロードリンク」元社員・高橋雄一被告(51)の公判が11日、東京地裁であった。検察側は「転売目的で流出させており、犯行は悪質で結果も重大だ」などとして懲役2年を求刑した。

 検察によると、高橋被告が同社の本部テクニカルセンター(東京都大田区)で中古HDDのデータを消去して処分し、消せないものは破壊する担当をしていた。論告では2018年6月~昨年12月、神奈川県のHDD18個を含む計51個の記録媒体(約9万8千円相当)を盗んだと指摘した。

 個人情報が十分に消去されていない県のHDDがネットオークションで転売され、県庁に情報が寄せられて犯行が発覚した。

 高橋被告は起訴内容を認めている。弁護側はこの日、執行猶予付きの判決を求めて結審した。(根津弥)