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 前回は小学生の長引く休校のために、どうしたら子どもが自分の24時間を計画的に過ごすことができるかについてご紹介しました。

 「計画」というと、ついつい誰もが「やるべきこと」を中心に、まじめに計画を立ててしまいがちです。その結果、「計画表なんてみたくもない」「うんざりだ」という嫌悪感が生まれ、計画は絵に描いた餅になってしまいます。計画倒れにならないために、今回は、楽しく計画に取り組むための工夫として、「wantリスト」の作り方をお伝えします。

 wantリストは、日頃「こんなことしたいな」「これ楽しいな」と思うことをあらかじめ箇条書きにしたメモです。そんなの書かなくてもいい、面倒だと思われる方も多いはずです。しかし、私みたいなスマホ大好き人間は、やるべきことが終わったちょっとした隙間時間にスマホをいじって、なんとなくニュースをみたりしてついつい1時間も2時間も過ごしてしまいます。そしてそのあと「あ、この時間があれば、もっと楽しいことできたのに」と時間を損したような気持ちになります。いや、実際に損していますね。こんなことを防ぐのがwantリストです。こうも長い休校期間には、実際やるべきことをどんなに用意しても、膨大な時間が子どもには余っているものです。テレビやゲーム、ネットで費やされる代わりに、もっと楽しくて子どもの目が輝くようなことをできればいいと思いませんか?いくつか例を挙げてみます。

 ・親が小学生の頃に読んで面白かった本を紹介して読書させる

 ・名作映画を一緒に見る

 ・けん玉やブレイブボード、なわとびなどの練習

 ・小さい頃のおもちゃ(レゴやプラレールなど小学生になってからは忙しくてあまり遊べなかったもの)でまた思い切り遊ぶ

 ・長時間を要するおもちゃ(人生ゲームなど)で遊ぶ

 ・オセロ、将棋、囲碁を教える(集中力が鍛えられます)

 ・プラモデルやミニチュア製作などに取り組む

 ・親も好きな趣味に子どもを誘う(我が家はハーバリーウムペン作りをしました)

 ・その子どもの関心事に合わせて自由研究をしてみる

 ・ベランダや庭でトマトを育てる(時期がちょうどいいし、比較的簡単)

 ・日頃は忙しく取り組めなかった工作をしてみる

 ・理科の実験教室(虫眼鏡で太陽の光を集めて黒い紙を燃やすなど)

 ・プログラミングを学ぶ(NHK教育番組はよくできていますね)

 ・料理を一緒にする(うまくいけば昼ごはん作ってもらえるかも)

 ・家事をイベント化して楽しむ(窓掃除、衣替え、タイル貼り、障子替えなど)

 ・お絵かき、お話作りなどの創作活動

 いかがでしょうか? 子どもによって興味があるものとないものははっきりわかれそうですね。でもコロナ禍でもけっこうできるもんだなと気づくことができますね。親がたくさんメニューを持っておくと、子どもも選べるでしょう。もちろん、もう少しご褒美的なものでもよいでしょう。

 ・お笑い番組をみる

 ・おいしいお菓子を食べる

 こうしてリストアップしたものを、1枚のカードに一つずつ書いて、ボックスにいれます。今日のやるべきことが終わったら、子どもはくじ引きの要領でボックスからwantカードを引いて、カードに書かれた活動を楽しむのです。

拡大する写真・図版イラスト・中島美鈴

 でも、引かせてみると「やっぱりやり直し」といって、引き直すこともしばしば。子どもなりに、「今はなんとなくこれしたい気分」というのがあるのでしょう。それでも、こうしてカードが用意されていると、有意義な活動を思い出すきっかけになり、そこから選択できることで楽しんでいるようです。

 もちろん最初からwantリストに書かれた活動をスケジュールとして埋め込んでいても大丈夫です。(中島美鈴)