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 「男女問題研究家」を名乗り、悩める男女のために情報を発信するユーチューバーの山崎世美子(せみこ)さん(57)。バックボーンには、30、40代で培った浮気調査専門の探偵としての経験がある。時には珍妙な依頼・相談に応じてきたからこそ、出せる答えがあるようだ。

拡大する写真・図版男女問題研究家の山崎世美子さん=2020年5月7日、大阪市浪速区、金居達朗撮影

 「ママは探偵って友達に言ったら、ウソって言われた」。山崎さんは15年ほど前、小学生だった長女の一言が忘れられない。

 ドラマの世界とみられがちな探偵稼業に飛び込んだのは36歳。自身の離婚がきっかけだった。夫への不信が募り、意を決して新聞に載っていた探偵社におそるおそる電話したのに、高飛車な態度で個人情報を根掘り葉掘り聞き出されることに傷つき、恐怖感を覚えた。でも同時にひらめいた。「こんなんやったら私の方がましちゃうか。女性の駆け込み寺のような探偵になろう」

 客商売には自信があった。31歳で結婚するまでアパレル業界でバリバリ働いていた。店員時代は売り上げトップ、27歳でブティックなどの新会社を立ち上げた経験もあり、経営ノウハウはある。当時長女は4歳。シングルマザーの決意に周囲は驚いたが、「火の中に飛び込んでやけどしながら答えを見つけていこうと思った」。

 尾行の技術は探偵学校で学び、法律知識は弁護士との人脈でカバーすることに。ボロボロの軽自動車、電話、広告宣伝の1万5千円を用意し、1998年、大阪の自宅で開業した。ベビーカーにカメラを仕込み、子連れで散歩するふりをして張り込んだ。自宅で勉強する小学生の長女の気配を感じながら、泣く女性たちの相談に耳を傾けたこともある。

 専門は浮気調査や離婚相談。下…

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