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 新型コロナウイルスに感染し、4月下旬に74歳で亡くなった元外交官の岡本行夫さんには、国際政治の場で活躍した以外に、もう一つの顔があった。「東北の基幹産業である漁業が再開すれば被災地の希望につながる」。そう言って、東日本大震災で被災した港の復興を後押しした。

 「石巻にとって大恩人。日本にとっても貴重な人を失った」。宮城県石巻市の石巻魚市場の相談役、須能邦雄さん(76)は岡本さんの死を悼む。

 宮城、岩手を中心に被災3県の港に、冷蔵用のコンテナなどが届き始めたのは2011年の夏だ。津波で冷蔵・冷凍施設が壊滅し、魚の水揚げに欠かせない設備を失っていた。

 贈ったのは、岡本さんが設立し…

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