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 新型コロナウイルスの影響で休校となっていた佐賀県伊万里市の私立敬徳高校が11日、再開された。子どもたちへの緊急支援として、全ての生徒498人に1人1万円を贈ることにし、贈呈式を開いた。

 1万円は、2001年度にできた同校の「ふんだりけ奨学生制度」から出す。「ふんだりけ」は仏教用語で「泥の中の蓮(はす)の花」という意味で、奨学金は寺院や企業、市民、教職員らの寄付で運営。これまで延べ約30人に給付・貸与されてきたという。昨年度末時点で約1千万円の基金残高があり、教職員で使い道を話し合って決定した。

 同校を運営する学校法人「伊万里学園」の谷口太一郎理事長は「できる限りのことは応援する努力をしたい」とあいさつ。生徒会長の3年、岩永和真君(17)は「家族と相談して大切に使いたい。コロナの拡大をどう防ぐか、自分たちで考えて行動する」と話していた。お金は校納金の引き落とし口座に振り込まれる。

 同校では再開にあたり、生徒たちに毎朝の検温やマスクの着用を求めている。県立高校は14日から再開する。(渡辺松雄)