プロと自宅で演奏を 1パート抜いた古楽動画配信中
プロの古楽奏者とのアンサンブルを自宅で楽しめる動画の販売サービスが登場した。本来の演奏から楽器や歌の1パートを抜いた「マイナスワン」という、いわゆるカラオケ音源。新型コロナウイルスの影響で仕事が激減したプロと外出自粛中のアマチュアをつなぎ、収束後の音楽活動の幅を広げるきっかけづくりもねらう。
バロック期以前の西洋音楽を主なレパートリーに、作曲当時の楽器や奏法などに基づいて演奏する古楽。「Smart Accompanist(スマートアカンパニスト)」(事務局・東京都練馬区)では、プロの古楽奏者たちが自宅などで撮影した動画をウェブサイトを通じて提供する。二重奏の片方のパートやソナタの通奏低音だけを演奏したもの、4声の声楽曲のうち1声部を省いたものなど、購入可能な動画は12日時点で110件を超える。
古楽とは? 一般に、中世やルネサンス、バロック時代の西洋音楽の総称。曲が演奏されていた当時の楽器や楽譜、演奏様式などに忠実に演奏する動きを指すこともある。「オリジナル楽器」とも呼ばれる古楽器には、現代とは形や音色の異なるリコーダーやバイオリン、ピアノに似たチェンバロ、チェロのように脚で挟んで弾くビオラ・ダ・ガンバなどがある。
サービスを立ち上げた「みのさん」は、東京在住のアマチュア古楽奏者。感染拡大以降、多くの人がYouTubeに投稿した多重録音などの動画にあわせて練習していたが、すでに完成されたアンサンブルにあわせて演奏することにもの足りなさを感じていた。
マイナスワン動画なら、レッ…
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