日ハム、コロナで球団事業の赤字拡大 21年3月期予想
日本ハムは11日、2021年3月期の業績予想について、売上高が前年比2・4%減の1兆2千億円、本業のもうけにあたる事業利益が同22・3%減の340億円になる見通しだと発表した。原材料価格の高騰などに加え、新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球開幕が遅れ、北海道日本ハムファイターズの採算が悪化することが響くという。
ファイターズの球団事業は、今シーズンの一定時期に開幕できたとしても、入場料やグッズ販売が落ち込むと想定。赤字幅は前年よりも39億円拡大して60億円になると見込んでいる。
日本ハムが同日発表した20年3月期決算は、売上高が同0・4%減の1兆2298億円、事業利益が14・3%増の437億円、純利益が1・8%減の192億円。新型コロナで業務用の販売が苦戦したという。
片岡雅史執行役員は会見で、「新型コロナの影響で中国など海外だけでなく国内も外食は厳しい。一般消費者向けの販売でカバーしたい」と話した。(加茂謙吾)
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