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 英資産運用会社アセット・バリュー・インベスターズ(AVI)は11日、3・4%の株式を保有するエレベーター大手フジテック(滋賀県彦根市)に対し、持ち合いを中心とした政策保有株の売却や指名委員会等設置会社への移行、経営戦略の見直しを要求する方針を明らかにした。約4割を占める外国人株主らにも賛同を呼びかける。企業価値に関する指標をもとに同社の戦略の誤りや企業統治の弱さを指摘し、今後、株主提案する可能性もあるという。

拡大する写真・図版AVIのジョー・バウエルンフロイント最高経営責任者=2018年6月、東京都中央区

 AVIは2018年からフジテック株を保有し、同社に書面で経営改善を求めたが、正式な回答は得られなかったという。今後は要求をウェブ上で公表するなどし、広く株主の理解を得る方針。AVIは「満足な対応がなければ株主提案も排除しない」(ジョー・バウエルンフロイント最高経営責任者)としている。

 バウエルンフロイント氏は朝日新聞の取材に対し、新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業で業績が悪化しているとし、「将来の課題に対応するため、企業は強力で効率的であるべきだ」と指摘。「(AVIの)要求は株主還元だけでなく企業統治や業績改善にも焦点を当てている。変革や改善の必要性がかつてないほど大きいことに気づいてほしい」と述べた。

 AVIによると、日本株への投資額は現在540億円程度という。AVIは「もの言う株主」としても知られ、18年にはTBSホールディングスに政策保有株を現物で株主に配るよう求める株主提案をした。(福山亜希)