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 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は11日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大で休校になっていた学校の再開にあたり、「当局が(感染防止などについての)学校の能力を見きわめることが必要だ」と述べた。

 テドロス氏は、行動制限を解除する際の環境整備の重要性に触れたうえで、特に学校の再開を判断する際に考えるべき点として①新型コロナウイルスの感染や重症化の危険について明確に理解されているか②学校がある地域での感染状況を考慮しているか③教育する場所で感染防止・制御の対策を継続することができるか――を挙げた。

 WHOの感染症専門家マリア・ファンケルクホーフェ氏は、これまでの研究で子どもの感染や重症化の割合は比較的低いが、死亡の例もあると報告。「日々、知識を得ている最中だ」と述べ、まだわからないことも多いとした。そのうえで「学校の周辺でどれだけ流行しているかを知ることが非常に重要だ」と述べた。

 学校の再開をめぐり、WHOは10日付で加盟国向けに指針を公表。学校の設備面や医療支援態勢のリスク評価のポイントを挙げているほか、「学校にいる全員が最低1メートルの間隔を空ける」「頻繁に手を洗える時間割をつくる」といった対策の導入を推奨している。(ウィーン=吉武祐)