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 【答える人】合屋雅彦さん 東京医科歯科大不整脈センター長(東京都文京区)

 73歳女性。35歳の時、洞不全症候群のために心臓にペースメーカーを埋め込みました。それ以来、何度もペースメーカーは交換してきました。ただ、先日、検査の時に「リード線が古いと問題がある」と聞きました。リード線にも寿命があるのでしょうか。(福島県・N)

 Q 洞不全症候群とは。

 A 人間の脈は、心臓の心房にある洞結節から出てくる電気信号が、刺激伝導系というコードのようなもので心臓に伝わり、1回の電気信号で心臓が1回動く仕組みになっています。この洞結節の働きが悪くなるのが洞不全症候群です。不整脈の一つで、脈がゆっくりになる徐脈性不整脈にあたります。

 Q 治療法は。

 A 薬はあるものの長期的、安定的に脈の数は増やせません。このため、500円玉より少し大きいペースメーカーを埋め込むのが最も確実な治療法です。ペースメーカーにつながったリード線が、血管を通って心臓の心室、心房のいずれかか、両方に入ります。リード線を介して心臓の電気信号を24時間察知し、脈が少なくなるとペースメーカーが脈を増やすよう電気信号を出します。

 Q 寿命はありますか。

 A ペースメーカーは電池がなくなると動かなくなるため定期的に交換します。最近は10~13年ほど持つようになっています。リード線は10年で2%ほどの割合でいたむとされています。定期的に診療を受けていれば、その際にチェックしているのであまり気にする必要はありません。普段から自分の脈を把握しておくと、いたむと脈が遅くなりますので、早く気づけます。

 Q いたんだ時は。

 A 患者の年齢、リード線の種類や入れた期間によって、交換したり、追加したり、いくつかの方法があります。主治医と相談して下さい。急に断線した場合も、ペースメーカー手帳があれば適切に対応できますので、出かける時にはこの手帳を持参すると良いでしょう。

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