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 なにも音がしないはずなのに音を感じる耳鳴り。長引くと、生活や仕事に支障をきたすこともある。そこで、耳鳴り音に意識が集中しないよう、雑音や音楽などを流して症状を和らげる治療法が注目されている。どういうしくみなのか。

 京都府舞鶴市の行政書士、桜井寛さん(64)は2018年春、朝起きると高い音の耳鳴りを感じた。「ガーン」という強い耳鳴りが続き、夜よく眠れなくなった。頭にふらつきを覚え、仕事や車の運転ができない日も出てきた。

 「精神的に追い込まれ、生きているのが苦痛でした」

音響療法とは

 その年の夏、専門外来がある大阪市立大病院(大阪市阿倍野区)を受診し、重度の耳鳴りと診断された。加齢性の難聴や、耳鳴りによって自律神経のバランスが崩れていることも確認された。

 そこで、耳鳴りを緩和する「音響療法」の一つ、耳鳴り再訓練療法(TRT)を始めた。音が出る「サウンドジェネレーター」機能が付いた補聴器を耳につけ、ヒグラシの鳴く音を流し続けた。すると、夜眠れるようになり、仕事を中断することも減った。

 「耳鳴りは続いていますが、強さが緩和されました」

 TRTは耳鳴りを消すのではな…

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