新型コロナで宙に浮く外務省人事 各国大使にも影響

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佐藤達弥 杉浦達朗
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 新型コロナウイルスの感染拡大の余波で、駐日大使が天皇陛下に信任状を手渡せない事態となっている。トンガなど5カ国の駐日大使は着任済みだが、「次期大使」という位置づけのまま。外務省でも日本から海外に赴任予定の大使を含め、発令済みの人事が数多く宙に浮いている。

 トンガとルワンダの駐日大使が馬車列で皇居に向かい、天皇陛下に自国からの信任状を手渡す捧呈(ほうてい)式は4月9日に予定されていた。ところが、宮内庁は前日に延期を発表。西村泰彦長官は記者会見で「陛下と新任大使の間で握手や会話がなされる。馬車列には沿道に見物の方が多く出るので、緊急事態宣言下での決行は適切でない」と説明した。

 東ティモール、マリ、タンザニアの新大使も捧呈式のメドが立っていない。外務省によると、日本政府が正式に「特命全権大使」として接受するのは、相手国の元首らによる信任状が天皇陛下に手渡されてから。ただ、信任状の写しは同省に提出済みのため、現在は「次期大使」の位置づけで、大使としての外交活動をしているという。

 外務省の人事も滞留している…

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