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 新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが減少するなか、伝統産業である「升」産業の存続を目指そうと、大垣市の升製造・販売「大橋量器」が、クラウドファンディングで資金を募る活動を始めた。10日ほどで目標の50万円を大きく上回る150万円が集まり、同社は「大きな勇気をいただいた」と手応えを感じている。

 同社によると、升は結婚式や記念式典などの祝いの席で使われることが多く、感染拡大で2月末からイベントの延期や中止が相次いだことから、注文の80%ほどがキャンセルとなった。出店を予定した春のイベントも中止に。多くの在庫を抱え、工場の稼働を一部止めて対応しているという。

 募集は4月30日から始めた。返礼品に、疫病から人を守るとされる妖怪アマビエの姿を刻印した1合升や、大垣市の地酒と升のセットなどを用意し、3千円から支援できる。調達した資金は職人の雇用を守る費用に充て、大垣の伝統産業を広く知ってもらうことも目指した。

 50万円を目標に設定したが、既に200人以上から150万円を超える資金が集まっている。添えられたメッセージからは、地域の産業を一緒に支えようという思いが伝わってくるという。大橋博行社長(56)は「へこたれそうな状況で始めたが、大きな勇気をいただいている。こんな時だからこそ皆さんの気持ちがありがたい。しっかりと立ち直り、さらにステップアップにつなげたい」と話す。

 大橋量器のホームページから、クラウドファンディングのページ(https://camp-fire.jp/projects/view/265089別ウインドウで開きます)に進むことができる。6月10日まで受け付ける。問い合わせは同社(0584・78・5468)。(板倉吉延)