[PR]

 鹿沼市の商店主らが、医療用の使い捨てガウンの製作に取り組み始めた。医療用ガウンが不足する地元病院に納入する。11日から、休業中の事務所を使って本格的な作業が始まった。

 メンバーは鹿沼市で美容院や刃物店などを経営する商店主ら約10人。メンバーの多くは新型コロナウイルスの影響で、営業自粛したり、売り上げが落ち込んだりしている。

 今月上旬、「医療用ガウンが底をつきそうだ」と、上都賀総合病院から鹿沼商工会議所に相談が持ちかけられたことがきっかけだった。地域貢献にもつながると、商議所は地元商店主に声をかけ、病院と打ち合わせた上でガウン作りが決まった。

 材料の農業用ポリエチレン製シートは商店街にある種苗店が無償提供する。ガウンは1着100円で、月末を目標に2千着を納める予定だ。

 11日、旅行会社「旅ベリーかぬま」(同市石橋町)にメンバーが集まった。ベニヤ板で作った型を使ってシートを裁断した後、アイロンの熱で貼り合わせて1着ずつ仕上げていった。

 エステサロンを経営する浅野雅子さん(42)は長女が今月下旬にも同病院で出産予定だ。「商店街の人たちで力を合わせて、身近な病院を支えたい」と力を込めた。商議所の水越啓悟経営支援課長(48)は「病院にとっても商店街にとってもいい話。取り組みが全国に広まってほしい」と話していた。(中野渉