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 新型コロナウイルスの感染の広がりをどう把握していくかについて、「8割おじさん」で知られる北海道大の西浦博教授が12日夜、オンラインで推定方法の詳細を解説した。感染の広がりを示す重要な指標の一つ「実効再生産数」が国内で4月中旬以降、0・7前後の横ばいで推移し、感染拡大は免れていることを明らかにした。

 西浦さんは厚生労働省クラスター対策班に加わっている。この日は日本科学技術ジャーナリスト会議が主催した「勉強会」に、研究者個人として参加した。

 実効再生産数は、感染者1人が何人に感染させるかを示すもので、1より大きければ拡大し、小さければ収束に向かう。1日の専門家会議が4月10日時点で全国では0・7だったと公表していた。

 西浦さんは複数の専門家と協力し、自治体が公表している感染者数のデータを集計。実効再生産数を算出する方法を説明し、4月10日以降、23日ごろまで、ほぼ横ばいで推移しているという結果を示した。また、今後は都道府県ごとに実効再生産数を算出し、公表していく準備を進めているという。(戸田政考)