新型コロナウイルスへの対応をめぐり、日本では政府に不満を抱いている人が多い――。外資系コンサルティング会社「Kekst CNC」が日本と欧米4カ国を対象に実施した世論調査で、こんな傾向が浮かび上がった。他の国に比べて、日本人の政府への信頼感が特に低いことを示す結果が出たという。同社が12日にオンラインで会見し、調査結果を説明した。
調査は4月27日~5月1日、日本のほか、米国、英国、ドイツ、スウェーデンで、18歳以上の1千人ずつを対象に行われた。
調査では、過去2週間で政府対応への信頼感がどう変化したかについて質問。日本人の58%が「(信頼感が)低下した」と回答し、「高まった」と答えたのは6%で、実質的にはこの差である52%の人々が、政府対応への信頼感を低下させたことを示すと分析した。米国と英国でも低下の傾向が出たが、それぞれ12%と3%で、日本の多さが際立った。逆にドイツとスウェーデンは「高まった」との傾向が13%と3%だった。
オンラインで会見した同社の日本最高責任者ヨッヘン・レゲビー氏は「日本政府は明確なリーダーシップを見せられず、出口戦略などの道筋を示せていないと国民が感じているからではないか」と分析した。
一方、「政府は企業に必要な…

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