自宅に放火、両親を殺した疑い 同居の55歳息子を逮捕
大阪府吹田市南清和園町の芝(しば)竹治(たけじ)さん(88)方が全焼し、焼け跡から竹治さんと妻の玉子さん(81)とみられる遺体が見つかった火災で、府警は13日、この家で2人と同居していた次男の無職、良明容疑者(55)を現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕し、発表した。「両親を殺すつもりで家に火を放った」と容疑を認めているという。
捜査1課によると、良明容疑者は11日午後9時20分ごろ、自宅に火を付け、木造2階建て延べ約110平方メートルの建物を全焼させ、室内にいた両親を殺害した疑いがある。両親との3人暮らしだった。
出火後は3人全員の所在がわからなかったが、玄関付近と2階の部屋から性別、年齢不明の2人の遺体が見つかった。府警は連絡が取れていない両親とみて身元の確認を進めるとともに、司法解剖をして死因を詳しく調べる。
良明容疑者は鎮火後の翌12日午後、現場に現れた。府警が任意で事情を聴いたところ、「自室の数カ所にライターで火をつけた」などと説明したという。府警は家庭内でトラブルなどがなかったか、背景を調べている。
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