拡大する写真・図版男子200メートルで19秒19の世界新記録を出したウサイン・ボルト=2009年、ベルリン

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 陸上200メートルの世界記録は男子で10年以上、女子だと実に30年以上破られていない。仏数学者が、トラックを「最も理想的」な形にすれば、タイムを0・04秒縮められると発表した。体の傾きや速度、遠心力や地面からの反発力などの方程式を解いたという。でも、トラックの形って勝手に変えてもいいの? 実は、変えてもいいらしい。

 200メートルの世界記録は、男子はジャマイカのウサイン・ボルトが2009年に出した19秒19が、女子は米国のフローレンス・ジョイナー(1998年死去)が88年のソウル五輪で打ち立てた21秒34が今なお破られていない。直線だけで競う100メートルと違ってカーブも走る必要があり、体を傾けながら加速する技術が問われるほか、スタート位置が前後にずれることによる精神的な影響もある。

拡大する写真・図版女子200メートルの記録21秒34を持つフローレンス・ジョイナー。写真は100メートルで優勝したとき=1988年、ソウル五輪

カーブに注目、方程式解く

 仏国立科学研究センター研究部長のアマンディン・アフタリオンさんらは、記録に大きく影響するカーブの走り方に注目。遠心力にあらがいながらスピードを殺さず、地面の反発力を効率的に推進力に変えるための微分方程式をつくり、最も効率よく加速できる1周400メートルのトラックの形をコンピューターで解析した。

拡大する写真・図版最も理想的とされたトラックの形=論文から作成

 その結果、「最速」のトラック…

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