休校で問われる「学校のユニークさ」 藤原和博さん提言
聞き手・寺尾佳恵
新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちのくらしや社会を大きく変えました。直面する不安に、どう向き合い、乗り越えていけばいいのか。各界で活躍する人たちに尋ねました。
教育改革実践家・藤原和博さん
私は普段、義務教育を中心とした改革を進めるための活動をしています。教育委員会にアドバイスをしたり、年100回くらい、講演や研修の講師をしたりしています。でも、3月以降、17の講演や研修が延期や中止になりました。
教育の現場である多くの学校が休校中の今、どう学習すれば良いのか。学年と経済状況の二つの軸で考える必要があります。高校生や大学生はスマホを使って勉強できます。学校や塾の課題をこなすだけでなく、自分で時間割を組んで学ぶことで、想像力を働かせて人生を創る「情報編集力」が身につきます。
ユーチューブなどで動画を見れば、囲碁やダンス、物理や歴史の先生は地球の裏側にもたくさんいます。興味があることなら英語でも内容がわかる。ネットの向こうに恩師を見つけに行ってみて下さい。
一方、小中学生はスマホで自…