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 こんな世の中だから大記録に期待したくなる。新型コロナウイルスの影響で開幕日が決まらず、試合数が例年より少なくなっている今季、史上初の4割打者が誕生しないか、と。日本ハムでは昨季、最高出塁率のタイトルを獲得した近藤健介(26)が一番近い。

拡大する写真・図版オンライン取材に応じる日本ハムの近藤=日本ハム球団提供

 2017年には規定打席に届かなかったが、打率4割1分3厘を記録した。6月に腰の椎間板(ついかんばん)ヘルニアで離脱し、9月に復帰。ただ、57試合出場で231打席にとどまったため記録は幻に。過去2年は3割台の打率を残した好打者だ。

 近藤は今月12日、オンライン取材で打率4割について語った。「単純に考えれば試合数が少ない方が達成できる。試合をしていないので分からないが、狙えるのであれば狙いたい」

 シーズン最高打率は1986年にランディ・バース(神)が記録した3割8分9厘だ。高打率を残すためにはバットコントロールのほかにボール球を見極める選球眼も大事になる。四球が増えれば打数が減り、その分、打率は上がりやすい。その年、三冠王に輝いたバースは相手投手に警戒され、四球は82個だった。

 昨季、100個以上の四球を記録したのは3人。山田哲人(ヤ)が110、鈴木誠也(広)が103。近藤は103で、我慢強く打てる球を待てる。目を鍛えるため、携帯の専用アプリで見たものを瞬時に口に出し、情報を処理する速度を上げているという。

 今季の試合数が何試合になるか、まだ確定していない。だが、ファンの記憶に残る記録を残してほしい。(日本ハム担当・坂名信行)