大学生の内定率、45.7% 5年ぶり前年下回る
来春卒業予定の大学生の5月1日時点の就職内定率(内々定を含む)は45・7%で、前年同期より5・7ポイント低かったとの調査結果を就職情報会社リクルートキャリアが13日、発表した。5月1日時点の内定率が前年を下回るのは2015年以来、5年ぶり。新型コロナウイルスの影響で4月の採用活動が停滞したためとみている。
学生モニター1080人に尋ねた。4月に実施した就職活動では、「面接など対面での選考を受けた」が35・2%(前年同月比34・9ポイント減)と半減するなど、対面での活動が減少。一方、「Web上での面接を受けた」は56・9%(同49・3ポイント増)と急増した。
内定率は、4月1日時点では、いまの就活日程になった16年以降で最高の31・3%だった。同社は、政府が4月7日に緊急事態宣言を出したことを受けて採用活動の自粛が広がり、5月1日時点では前年を下回ったと分析している。
調査したリクルートキャリア就職みらい研究所の増本全(ぜん)所長は「企業は、現時点で止まっている採用選考がいつ再開するのかなどの情報を、学生に提供するのが望ましい」とコメントしている。(吉田貴司)

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