【動画】トヨタの未来都市、その中身に迫る=矢吹孝文撮影
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トヨタの未来都市(番外編)

 トヨタ自動車は、新型コロナウイルスの影響により大幅な減益の見通しを発表した12日の会見で、静岡県裾野市で予定する実証都市「ウーブンシティ」の建設計画について、「やり抜く、やり続ける」とする方針を明かした。地元では、計画へのコロナの影響が危惧されていた。

 この日の会見でトヨタは、新型コロナの流行による販売減少で、2021年3月期の業績(国際会計基準)における営業利益が前年比で8割近く減るという見通しを示した。その上で近(こん)健太・執行役員は、社内の事業を「やめる、やり方を変える、やり続ける」などと分類・整理していると説明し、「ウーブンシティはやり抜く、やり続ける。状況やニーズの変化で変わる部分はあるが、大きな変更はない」と述べた。

 「ウーブンシティ」は、静岡県東部にある裾野市の工場跡地や研究所の敷地約70ヘクタールを再開発して、自動運転や人工知能を研究する国際的なスマートシティを建設する計画。トヨタは今年1月に概要を発表し、2月の決算会見では「近く、このプロジェクトに関する情報をお届けできる」としていたが、今も詳細は発表していない。

 12日の会見では、豊田章男社長が「昨今やり始めた未来への種まきはアクセルを踏み続けたい」と語り、小林耕士・執行役員も「未来に対する開発費や投資は止めてはいけない。スマートシティに対する投資や試験研究費は、いささかも変えない」としつつ、「精査すると無駄なところはある。それは遠慮なく削り取る」と述べた。

 新型コロナの流行で自動車業界も打撃を受ける中、静岡県や裾野市の関係者からはウーブンシティ計画についても「延期されるかもしれない」といった不安の声が上がっていた。背景には、海外でのスマートシティ計画の中止もある。

 今月7日、グーグルの関連会社「サイドウォークラボ」が、カナダのトロント市で進めていたスマートシティ計画からの撤退を発表した。沿岸地区を再開発して交通網や住宅を整備する計画だったが、コロナが原因で「不動産市場で前例のない不確実性が生じており、財政的に実行困難になった」と説明している。

 同じスマートシティの計画だが、自動車業界に詳しいアナリストの中西孝樹さんは「トヨタの事例とは全然違う」としている。

 海外からの移民が多いトロント…

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