コロナの兆候、下水から察知へ 都内15カ所で採取開始
荻原千明
下水から新型コロナウイルス感染拡大の兆候を知ろうと、東京都は13日、下水処理場「芝浦水再生センター」(港区)など都内15カ所で下水の採取を始めた。フランスや米国などでは、感染者の糞便(ふんべん)に由来するとみられるウイルスが下水から検出されている。都は住民らの糞便を含む下水を調べ、ウイルス濃度を把握する手法を確立したいとしている。
都によると、5月末まで週1回、15処理場に流れ込んでくる下水を採取。冷凍保存し、公益社団法人日本水環境学会と連携して研究に活用する。下水から無症状や発症前の人の感染状況が明らかになれば、流行の早期察知が期待できるとしている。(荻原千明)
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