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 自殺を防ぐための電話相談「いのちの電話」に、新型コロナウイルスに関連した相談が多く寄せられている。一方、相談員の安全確保のために人数を減らしたり、休止したりするところも。社会の不安が募る中、必要とする人に十分応えられていないのではないか。現場にはジレンマもある。

 「日本いのちの電話連盟」(東京)によると、13日現在で群馬、東京多摩、横浜、山梨、静岡、浜松、岐阜、名古屋、三重、滋賀、神戸の各センターが休止している。非常事態宣言が解除された場合、一部で再開する可能性があるという。

 北九州市の「北九州いのちの電話」では4月以降、新型コロナウイルス関連の相談が増加。4月中の相談1229件のうち、新型コロナに関係するものは2割強。5月は7日までに受けた262件のうち3割弱にのぼる。3月は相談1287件のうち1割弱だった。

 外出自粛要請で家にいることが増え、人と会えなくなったことで精神的に不安定になったというものや、家族関係の悪化を訴える内容が目立つ。失業や収入減、就職や転職に悪影響が出るのではと心配する人からの相談も。「うつ病になった」「死にたい」と訴える人もいるという。

 福岡市の「福岡いのちの電話」でも、3月に25件だった新型コロナ関連の相談が4月は97件に。「持病を持っているから感染が心配」という内容から「派遣を切られた」「休校が長引き、子育てのストレスがたまっている」「介護事業所が閉鎖され、介護が大変」などの相談があるという。

 熊本いのちの電話では、2月から新型コロナウイルス関連の相談が来はじめ、3月、4月はともに前月の倍に。4月は全体の3割弱を占めた。「商売が立ちゆかなくなった」「長く家にいるので、家族間に軋轢(あつれき)が出ている」といった相談のほか、「もう首をつるしかない」といった自殺をほのめかす内容もあったという。

 赤星敦事務局長によると、一般の相談よりも自殺をほのめかす割合が高いという。「自殺率は失業率とリンクしているので、今後も相談が増える可能性がある」とし、「普段は悩みを聞くことがメインだが、自治体などの支援窓口の情報も伝えられるようにしたい。コロナ特有の相談を分析して、相談員のスキルアップもしていきたい」と話す。

「電話を受け切れていないのでは」

 福岡、北九州、熊本のいずれも…

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