プレハブ医療施設、1棟目ほぼ完成 神奈川のコロナ対策
茂木克信
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神奈川県が建設中の臨時医療施設の1棟目がほぼ完成し、13日に報道機関に公開された。建物はプレハブの平屋建てで、39床あるうち6床は、重い精神疾患がある感染者のために使われる。
この施設は、民間の研究所「湘南ヘルスイノベーションパーク」(鎌倉、藤沢両市)内のグラウンドで建設が進んでいる。新型コロナに対応した医療体制「神奈川モデル」の中で、重点医療機関の役割を担う。酸素投与が必要な中等症の患者や、基礎疾患がある高齢者を専ら受け入れる。
1棟目は個室が19室、10人用の大部屋が2室ある。そのうち個室6室が、精神疾患がある患者用となる。
個室は広さが約15平方メートルあり、たん吸引器や心拍数などを確認するモニターのほか、エアコンや温水洗浄機付きのトイレを備えている。大部屋にはシャワー室もある。患者の受け入れは18日ごろに始まる。
施設は4月22日に着工した。2棟目(39床)は6月初旬、3、4棟目(31床、36床)は同月下旬と段階的に稼働する予定で、最後の5棟目(35床)は7月初旬を見込んでいる。5棟で計180床が整備される。(茂木克信)
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