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 県吹奏楽連盟は13日、9月20日に福島市で開催を予定していた第38回県マーチングフェスティバルを中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染終息が見通せないなか、実施は難しいと判断した。

 大会は、県マーチングバンド協会、朝日新聞社と一緒に主催。この中で行う部門のうち「小学生バンドフェスティバル」と「マーチングコンテスト」は、11月に大阪市で開かれる全国大会につながるが、今月10日に中止が決まっている。

 マーチングフェスティバルは1983年に第1回大会が開催されたが、中止は今回が初めて。昨年の全国大会に県勢は東北支部代表として、いわき市立錦小、いわき市立平第三小、田村市立船引中、帝京安積高の4校が出場していた。

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 昨年度の全国大会で2年ぶり2度目の出場を果たした帝京安積高校(郡山市)の吹奏楽部。顧問の菊池元(げん)教諭は「ここで部活がやりたくて進学した生徒もいる。生徒に何と声をかけたらいいか、分からない」と肩を落とす。

 座って演奏するコンクールは、全員の音を一つにまとめる指揮者の存在が大きい。一方でマーチングは、演奏しながら行進したり、演技したりするため、生徒同士で気付いたことを、その場で指摘しあえる。菊池教諭は「生徒の主体性が育まれている」と話す。

 マーチングを始めて4年だが、相乗効果もある。昨年度のコンクール県大会では強豪ぞろいの大編成の部門を勝ち抜き、東北大会に初出場を果たした。

 昨年10月、全国大会出場を決めた直後、台風19号で学校が浸水し、練習場や楽器が被害を受けた。「人との結び付きのお陰で立ち直れ、大会に出場できた。大会は中止でも周囲の人に笑顔になってもらえる演奏活動を生徒たちと一緒に考えたい」と話している。(長屋護)