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 アメリカザリガニを養殖して食べよう――。日本ではなじみのない文化で、町おこしに取り組もうと鳥取県にUターンした男性が打ち出したところ、専門家から慎重な声が相次いだ。在来の生態系を脅かすためだ。どう向き合っていくべきなのか。

 企画したのは東京都内でベンチャー企業を経営する鳥取市出身の三宅大地さん(31)。中国への留学経験があり、アメリカザリガニの養殖事業が盛んな中国の文化を日本にも広げたいと考えた。

 中国でアメリカザリガニは「小竜蝦(シアオロンシア)(小さなロブスター)」と呼ばれ、専門店が軒を連ねる。エビやカニに似た味わいで、塩ゆでや素揚げで食べる。野生のザリガニは1週間ほどきれいな真水で過ごさせ、泥による臭みをとって食べるという。フランスでも「エクルビス」と呼ばれる人気料理だ。

 取り組もうとしている地域は、2004年に鳥取市に編入された旧鹿野町。市中心部から車で30分ほど離れた人口約4千人の山間で、約8割が山林と豊かな緑に囲まれ、田んぼや農地が広がる。近年は少子高齢化や人口減少で耕作放棄地が増えている。アメリカザリガニは繁殖力が強くて飼育が簡単な上、目新しさで地元を盛り上げる起爆剤になると踏んだ。

 しかし、構想が今年2月中旬、地元メディアなどで紹介されると、地元の生物関係者らからは批判の声があがった。アメリカザリガニは在来の生態系へ悪影響を及ぼすため、積極的に防除する必要がある「緊急対策外来種」。反対派がなにより危惧するのがザリガニの脱走だ。養殖地から逃げ出し、在来の生態系を脅かすのではないかという。

 環境省によると、1927年に…

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