ロケット打ち上げ「見に来ないで」 種子島、必死の訴え
木脇みのり
種子島宇宙開発促進協議会(会長=小園裕康・南種子町長)を構成する種子島の3市町が、21日に予定されるH2Bロケット打ち上げ見学のための県外からの来島自粛を、それぞれのホームページで呼びかけている。
種子島宇宙センター(南種子町)での打ち上げのたびに見学者の来島でフェリー便が満席になることもあるため、今回は新型コロナウイルスが島に持ち込まれないよう自粛を求めた。
島内は感染すると重症になりやすい高齢者が多く医療機関も少ないため、協議会は「感染症が発生すると、島全体が生命の危機にさらされてしまいます」と訴えている。
通常の打ち上げ時は見学者に開放している公園などは今回、閉鎖する。メッセージでは「我々、種子島に住む者も感染症から郷土を守るため、一生懸命頑張りたいと思います」として理解を求めた。
県外からの来島自粛と感染者発生の場合の対応について、三反園訓知事と政府にも要請書を送ったという。(木脇みのり)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]