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 中国共産党中央規律検査委員会と国家監察委員会は、国有造船大手「中国船舶重工集団(中船重工)」の胡問鳴・元理事長(63)を重大な規律違反で調査していると、12日発表した。容疑の詳細は不明だが、胡元理事長は中国初の国産空母「山東」の建造プロジェクト責任者だった人物で、調査の行方に関心が集まっている。

 中船重工を巡っては、胡元理事長の部下だった孫波・総経理が昨年、地位を乱用して賄賂を受け取ったなどとして懲役12年の判決を受けた。香港メディアなどは「空母の機密を外国の情報機関に漏らした可能性がある」とも指摘した。

 胡元理事長が建造を担当した山東は昨年12月に就役したが、軍事筋によると今も大連で設備工事が続いているという。構造上の欠陥を指摘する声もあり、「責任を取らされたのでは」(中国メディア記者)との見方も出ている。胡氏は昨年11月、中船重工と業界トップの「中国船舶工業集団」との統合を機に一線を退いていた。(北京=冨名腰隆)