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 新型コロナウイルスの影響で、活動が制限されている高校球児たち。夏の大会が開催されるかといった不安な思いを抱えつつ、それでも前を向き、チャレンジする姿が各地にある。

 神奈川県の西部、丹沢山麓(さんろく)にある立花学園はドローンをつかって守備体形を確認するなど、最先端の技術と日々の練習を組み合わせてきた。新型コロナウイルスの感染拡大で2月29日から部活動が停止になったが、対応は早かった。

 志賀正啓監督と吉田大育コーチが技術や精神面へのアドバイスを動画にまとめ、ユーチューブを使って部員だけに限定公開。2年前から日々の体調や練習内容などを記録できる有料アプリを導入し、メッセージ機能を使って部員とのコミュニケーションにも活用してきたため、今回のコロナ禍でも互いの意思疎通はスムーズだった。

 今は毎日午前7時にウェブ会議システム「zoom」でミーティングを開いている。学校に行けない期間は自宅にいる時間が長いため、どうしても生活リズムが乱れがちになってしまう。志賀監督は「規則正しく生活する意味合いを込めて、朝一番の定例会です」と意図を説明する。

 この朝一ウェブミーティングでは、ゲストを招いての講演や、部員が興味を持ったことを自分で調べて発表する時間もある。動物の殺処分や、お金の動きに関する発表をした部員もいた。先日は「朝食会」も開催。部員たちが自分で朝ご飯をつくって、画面上だがみんなで食べた。

 「うちはもう、グラウンドで練習できなくなって2カ月です。野球、野球と言ってもできる環境は限られる。なら、野球以外にも目を向けて、知識や関心を深める期間にしてほしい」と志賀監督は話している。(山下弘展)