拡大する写真・図版マンションの1階エントランス。被災後、住民はここに集まる=東京都西東京市、写真はいずれも中井征勝撮影

[PR]

 大震災が起きたら、住民みんなでエントランスホールに集まり、一緒に避難生活をしよう。

 そう決めたマンションが東京都内にあると聞き、現地を訪ねた。

 武蔵野台地のほぼ中央に位置する西東京市。青梅街道に面した6階建てのマンションだ。

 3月の日曜日、住民で構成する防災研究会の水落(みずおち)裕二さん(57)と武田吉正さん(55)に会った。

拡大する写真・図版エントランス脇のスペースに収めた防災備品を説明する水落裕二さん(左)と武田吉正さん=東京都西東京市、中井征勝撮影

 全部で25戸。住民は七十数人で、40代から50代が中心。20代も数戸いるという。

 建物の中に入ると、70平方メートルほどのエントランスホールがある。

 「震災発生後は、ここでみんなで在宅避難します」と水落さん。

 「家の中はめちゃくちゃで、とても住めないでしょう。ですから一度ここに降りてきて、顔を合わせ、それから家に戻って片付けましょう、というわけです」

 家族で交代して作業ができる。休憩もしたい。夜、真っ暗な家にいるのは不安という人もいるだろう。だからここで安心して――。

 「小さな子どもがいる家は大変だとみんな知っている。ここでお子さんを預かります。そうすれば親は自宅の片付けに専念できる」

 しかし、床は硬くて冷たいし、冷暖房はない。水道もガスもない。生活できるだろうか。

 と思ったら、武田さんが立ち上がった。いろいろ出してくる。

 水、食料、ガスコンロ、発電機…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

980円で月300本まで2種類有料会員記事会員記事の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら