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 プラスチックごみによる海洋汚染が問題化するなど、廃プラスチックに対する関心の高まりを受けて、「食べられる食器」が注目を集めている。総菜用の器やトレー、お箸、ストロー、コーヒーカップなどさまざまな商品が登場し、販路も拡大しつつある。

 愛知県碧南市の丸繁製菓は、「イートレイ」と銘打った食器を販売している。やきそばやたこ焼きなどの総菜を入れる容器で、テイクアウトなどで使われている。「可食性の」を意味する英語「エディブル」のEや、「食べる」の英語「イート」などと、トレーをかけて名付けた。

拡大する写真・図版食べられる食器「イートレイ」(丸繁製菓提供)

 同社はもともと、アイスクリームを盛るコーンやもなかの製造と卸販売が本業だ。榊原勝彦専務(42)によると、同市で開かれた地域おこしのグルメイベントで皿やコップなどの廃容器の山を目にしたのをきっかけに、ごみ対策になる食器を開発したらビジネスになると開発を始めた。

 榊原さんは「食品としてのやわらかさと、食器としての硬さの両立に苦心した。バレイショでんぷんを使うことで解決した。カレーなどの汁物も入れられる」と話す。そのまま捨てられた場合でも数日~1カ月で土にかえるという。生分解性プラスチックの分解速度よりはるかに速い。

 8年ほど前に販売開始。プラスチックごみの社会問題化とともに注目され始め、引き合いが急増。この2年で売り上げは3倍に伸びた。食用のイグサを使った「食べられるお箸」も販売するほか、小麦製のスプーンも近く売り出す。食べられるコップも開発中だ。

拡大する写真・図版イグサを使った「食べられるお箸」(丸繁製菓提供)

 大阪市中央区の木村アルミ箔(はく)は「食べれるうつわ」シリーズを販売している。総菜を入れるカップ容器で、シート状にした食材を成形して作る。のりやおぼろ昆布、かつお節でできたもののほか、大根やニンジン、大豆を使ったカラフルな商品もあり、海外のすし店でも人気だという。

拡大する写真・図版のりでできた総菜のカップ(木村アルミ箔提供)

 同社は成形加工の自社技術を生かし、アルミ製や樹脂製のカップ容器を製造し、コンビニ弁当で広く利用されてきた。ごみ問題への貢献を考えて生分解性の容器を開発したが、分解に時間がかかる問題があり、「食べれるうつわ」に行き着いた。

拡大する写真・図版大豆からできた緑、赤、白のカラフルなカップ(木村アルミ箔提供)

 木村裕一社長(68)は「時間…

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