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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、営業を自粛したり、営業時間を短縮したりした店舗から金品が盗まれる被害が、3月下旬~今月11日までに21都府県で79件あったことが警察庁への取材でわかった。被害の8割以上が飲食店だった。全国の警察は繁華街や商店街のパトロールを強化するほか、店内に貴重品を保管しないよう呼びかけている。

 警察庁が全国の警察から報告を受けた被害についてまとめた。都道府県警別では警視庁(東京)が22件と最多で、大阪6件、福岡6件、兵庫5件が続いた。ほかは茨城や埼玉、千葉、神奈川、京都、広島などが多かった。

 被害にあった店舗は定食屋や喫茶店などの飲食店が54件、スナックやバー、パブといった深夜営業の飲食店が12件だった。スーパーや衣類・雑貨店、美容室、リサイクル店も狙われた。

 侵入方法は、出入り口の鍵を壊されたり、ガラスを割られたりしたものが多い。屋外のポストに保管していた鍵で出入り口を開けられた店舗も複数あったという。

 被害の多くはレジに保管してあった現金だったが、手提げ金庫のほか、高価な酒や高級時計を持ち去られた店舗もあった。貴重品を店内に置いていなかったため、何も盗まれずに済んだケースも複数あった。

 一方、営業の自粛などをしていない店舗も含めた全体の被害は1~4月に2289件あった。前年の同じ期間と比べると87件(4・0%)多い。

 警察庁は「全ての店舗において、従業員が不在の時は貴重品を店内に置かず、戸締まりや鍵の管理を徹底してほしい」としている。(八木拓郎)

侵入盗の被害に遭わないために

・店舗に貴重品を保管しない。やむを得ない場合は、固定された頑丈な金庫に入れる

・出入り口に加え、勝手口や小窓も施錠する

・屋外のポストやキーボックスに鍵を保管しない

・一つのドアや窓に複数の鍵を付ける

・防犯カメラや異常を察知したら音が鳴る警報装置、警備会社の機械警備などを利用する。そうした対策をしていることを入り口などに表示する

・閉店している店舗の周辺の様子をうかがう人がいれば、すぐに110番通報する

※警視庁や愛知県警による