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 名古屋市は14日、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で不払いを決めた残り約3400万円の負担金について、「支払わないと県に回答する」との考えを示した。愛知県の大村秀章知事が訴訟も視野に、20日までの支払いを求めている。市は「対応を準備する」としている。

 この日の市議会経済水道委員会で、松雄俊憲・観光文化交流局長が方針を示した。市議からは、「新型コロナウイルス対応を優先すべきでケンカしている時ではない」「コロナ収束後の対応にできないのか」などの意見が相次いだ。

 松雄局長も「コロナウイルス対策を全力でやらなくてはいけない。県と市がこんな仲たがいをしていてはいけない」との認識を示し、大村氏と話し合う機会を持つよう河村たかし市長に働きかける考えを示した。一方で、「ここに至ってはどこまでやれるかわからない。訴訟への準備もご理解たまわりたい」と述べ、提訴されることを見越して対応することも明らかにした。松雄局長は、訴訟になれば「公的機関が主催するときは表現の自由、展示の自由はどこまで認められるかを主張するかたちになる」と話した。(佐々木洋輔)